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2024年10月4日

JSB1000クラスの野左根選手 一進一退の攻防を繰り広げ4位入賞

  9月28-29日、MFJ全日本ロードレース選手権の第7戦が岡山国際サーキットで開催されました。

 JSB1000クラスでは、野左根選手が3番グリッドから好スタートを切り2番手に浮上。4周目にDUCATIの水野選手にかわされ3番手に下がるものの、トップグループで周回を重ねましたが、レース中盤にクラッシュによる赤旗中断。レースは残り15周でリスタートが切られ、野左根選手は再び2番手につけてトップのYAMAHAの岡本選手を追い、リスタートの2周目には1分29秒964を記録、決勝レースで1分29秒台をマークしたのは、優勝した岡本選手と野左根選手のみでした。その後、後続にかわされながらも追いかけましたが、4位でフィニッシュしました。

 ST1000クラスの作本選手は、9番グリッドからスタートし、レース中盤からペースアップ。前の集団を追っていた際にコーナーの立ち上がりで転倒を喫してしまいました。今回のレースはそのままリタイアしましたが最終戦での巻き返しを誓いました。

 同じくST1000クラスには、今回も渡辺選手の代役として羽田選手が参戦。2番グリッドからスタートし、好スタートを決めトップを奪うと、シーリーズチャンピオンに王手をかけるTeam HARC-PROの國井選手と抜きつ抜かれつのトップ争いを繰り広げました。残り2周となったところで、羽田選手はコーナーで國井選手のイン側に入り込み抜いたものの、コーナーのアウト側にはらんでしまい國井選手に離され、そのまま2位でフィニッシュ。第6戦オートポリスに続き、連続で表彰台に登る素晴らしい成績を収めました。

 次戦、最終戦となる全日本ロードレースは10月26-27日に三重県・鈴鹿サーキットで行われます。

■チームコメント
- 伊藤 真一監督
「ST1000クラスでは今回も代役参戦の羽田太河が頑張ってくれました。決勝のタイヤチョイスで明暗を分けた部分もありましたがチャンピオンになった國井選手とレベルの高い“魅せるレース”ができたと思います。作本は追い上げている最中に転倒してしまい右腕を痛めてしまったので、最終戦までに回復に努めます。JSB1000クラスは、Astemo様、MITSUBA様の強力なバックアップもあり、バージョンアップが進みました。野左根の頑張りもあり、ファクトリー勢と同じステージでレースができましたが、まだ前に出ることはできませんでした。次戦、鈴鹿はウチのマシンに合っているので、全精力を注ぎ込んで昨年の再現を目指します。今回も多くの応援ありがとうございました。引き続き応援よろしくお願いいたします」

- 野左根 航汰選手
「今回もチームの努力のおかげで前進できたレースになったと思います。ただ、また同じ4位ですし、表彰台に届かなかった悔しさはありますね。ただ、レースペースは想像以上に速かったですし、自分自身も想定以上の走りはできました。今シーズン一番の内容と言っても過言ではないと思います。その中で、足りなかった部分も見えてきているので、最終戦鈴鹿では、マシンのアップデートと共にライディング面もアップデートして挑みたいですね」

- 羽田 太河選手
「まずは、代役参戦の機会をくださったチームに感謝します。事前テストが台風で中止になってしまい、レースウイークからST1000仕様のHonda CBR1000RR-Rに乗り始めました。セッティングを進めるというよりも、制御も最低限に抑えてマシンに慣れてコントロールすることに集中しました。チームのバックアップのおかげでポールポジションも獲れましたし、レース1で優勝できたので、すごくうれしいです。レース2は最終ラップの第2ヘアピンで仕掛けたかったのですが、イエローフラッグが出ていたので勝負することができず悔しい部分がありましたが、オートポリスラウンドを全体的に見れば、良いレースだったと思います。次戦、岡山も全力で戦います」

- 作本 輝介選手
「事前テストでは少しずつ良い方向に進んでいっていたのですが、レースウイークでは走り出しから苦戦してしまいました。決勝では序盤からペースを上げることができず、何とかペースを上げようとしていたところで転倒してしまいました。苦戦している中でも懸命にサポートしてくれているチームには申し訳ない気持ちです。次は早くも最終戦になるので、良い流れに変えられるように、しっかり準備して挑みたいと思っています」