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2024年12月12日

今シーズンの集大成となる2位表彰台を獲得!! -SUPER GT Rd5 鈴鹿

 12月7-8日、8月の台風により延期になっていたSUPER GT 2024 第5戦が、最終戦として三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。今回は、もてぎ戦までのウエイトハンデの適用が無くなり、GT500クラスは全車両ノーウエイトでの戦いとなりました。

 予選前日の6日(金)は、ドライバーとピットクルーがピットイン時の停車位置、タイヤ交換、給油作業のシミュレーションを繰り返し行うなど、レースに向けた準備を進めていました。

 7日(土)は久しぶりの快晴での予選日となり、ドライコンディションで公式練習がスタートしました。GT500クラスの占有走行では、塚越選手がコースレコードタイムを更新する 1‘43.840のトップタイムをたたき出し、期待が膨らむ幕開けになりました。
 Q1は塚越選手が担当。気温が10℃を下回る中、いつも以上に慎重かつ入念にタイヤを温めながら臨んだアタックは、1‘43.988で4番手のタイムとなりました。続くQ2を担当した太田選手もウォームアップに時間をかけ、残り時間ギリギリでアタックし、1’43.220の2番手のタイム。合算方式により、予選2位の結果となりました。

 翌8日(日)の決勝では日没を考慮し、通常より少し早めの12時50分に300km、52週のレースがスタート。スタートドライバーの塚越選手は、トップを走る36号車(TGR TEAM au TOM’S)をパスしようと攻めますが、順位は変わらず2位でオープニングラップを終えました。10周目にGT300クラスの追い抜きを利用してポジションアップを狙いましたが、デグナーカーブで87号車(METALIVE S Lamborghini GT3)との接触があり、5番手までポジションを落としました。これが原因でFCYが宣言されましたが、17号車に大きな破損は無く、レースは11週目にリスタートしました。
 その後、Astemo CIVIC TYPE-R GTは18周目にピットイン。タイヤ交換、給油作業、ドライバー交代をパーフェクトに行ったそのスピードに、ピット内では拍手が沸き起こりました。ドライバーは太田選手となり3位でコースに復帰。30周目には前を走る3号車(Niterra MOTUL Z)と4秒差にまで追い上げる走りを見せました。31周目に再びFCYが宣言され、翌周のリスタートで目の前を走行する3号車(Niterra MOTUL Z)がスピンしたことで2位に浮上。周回を重ねる毎にトップを走る36号車(TGR TEAM au TOM’S)との距離を詰めていき、残り4周のHitachi Astemoシケインで勝負に出ました。レイトブレーキングでインに飛び込み36号車の前に出ますが、抜ききるまでには至らず、最後の最後まで優勝をめざして果敢に攻め続けましたが、トップと1.513秒差の2位でチェッカーフラッグを受けました。

 今シーズンはアクシデントが多く、また天候にも恵まれず結果が伴わないレースが続きましたが、最終戦は金石監督をはじめドライバーそしてチームスタッフの努力や戦略など、今シーズンの集大成となる熱いレースとなりました。
 最後まで、Astemo REAL RACINGを応援していただき本当にありがとうございました。

■チームコメント
- 金石 勝智 監督
 車の持込みセッティングが良かった為フリー走行から調子がよく、落ち着いた形でセッティングのメニューをこなしていきました。500クラス占有走行では広大が久しぶりに気持ち良いアタックを決めてくれトップタイムで終えることができ、良い予選を迎えられそうな手ごたえと共に両ドライバーの素晴らしいアタックにより予選は2位となりました。決勝レースでも2人のドライバーが最後まであきらめることなく攻め続けてくれ、2位という結果で最終戦を終えることができました。優勝はできませんでしたが、ドライバー・チーム共に強いレースが出来たと思っています。
 今シーズンはスピードがありながらも苦しいシーズンとなり結果に結び付けられなかったので、最後のレースはある程度満足できるレースとなり嬉しく思います。今回のようなレースを来年も多くできるよう、シーズンオフにしっかり準備して参ります。
 今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。

- 塚越 広大選手
 今回は走り出しから良い感触をつかむことができ、公式練習もトップタイムで終えることができました。予選ではQ1を担当し4番手タイムとなり、太田選手との合算タイムにより2番手となりましたがもう少し詰められる部分があったのではないかと反省もあり、少し悔しい予選でもありました。
 決勝ではスタートドライバーを担当し、トップから離されないよう喰らいついて走っていきました。途中300クラスとの接触があり、ポジションを下げることとなってしまいました。レース後にレースディレクターに確認し、300クラスに対してはしっかりインに入って前に出ていたところに接触されてしまった状況だったので、僕としてはしっかり抜いていたなかで結果としてポジションを下げてしまい悔しい場面だったと思います。
 結果としては最終戦を表彰台に乗って終えることができ良かったのですが、勝てるチャンスもあったレースだったので悔しい思いもすごくあります。今シーズンはパフォーマンがありながら悔しいレースが続いていくなかで、自分自身、そしてチーム一丸となってシーズンを通してもっと強く速くある必要があると実感した年でした。まずはしっかり準備して2025年シーズンに備えたいと思います。今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。

- 太田 格之進
 今大会は絶対に優勝するという気持ちでサーキットに向かいました。公式練習の走り出しからマシンの調子は良く、チームが用意してくれた持ち込みセットが良いところにいると確認することができました。
 予選はQ2 を担当し、セッション2番で、合算でもフロントローの2番手を獲得できて良かったと思います。決勝に向けてはセットアップの変更点を決めるのはなかなか難しく、チャンレンジングでしたが今シーズン培ってきたデータをもとにしっかりと決勝セットをアジャストすることができたと思います。
 2スティント目を担当しましたが、車の調子は良く、最後までトップ争いをすることができました。一度は仕掛けるまでに至りましたが、抜き切ることはできずに2位でチェッカーを受けました。優勝はできませんでしたが、チームとしては完璧な仕事ができたと思いますし、シーズンの集大成にふさわしい内容だったので良かったです。1年間応援ありがとうございました。