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2025年4月17日

雨による波乱のレースで激しい3位争いを繰り広げるも最終周に接触により8位完走に -SUPER GT Rd1 岡山国際サーキット

 4月12-13日、SUPER GT開幕戦となる岡山GT300キロレースが岡山国際サーキットにて開催されました。2019年以来の海外ラウンド復活となるマレーシア戦を含む全8戦で争われる2025シーズンは、初戦から4度のセーフティカーと2度のフルコースイエローが出る波乱の幕開けとなりました。

 今シーズンのAstemo REAL RACINGは、昨年、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でチャンピオンを獲得し、注目を集めるルーキーの小出 峻選手を迎え、ベテランの塚越選手との新たなコンビでシリーズ制覇に挑みます。マシンは、昨年より導入され、最終戦では好成績を収めたCIVIC TYPE R-GTを継続使用。2年目となり、各部がアップデートされたマシンと新たなコンピで勢いに乗るチーム力で、初戦から上位を狙います。

 今シーズンは、予選のルールが改訂され、昨シーズンのQ1、Q2のタイム合算方式が廃止となり、ノックアウト方式に変更され、予選Q1の上位10台までがQ2進出となります。4月12日(土)の予選Q1は塚越選手が担当。少し早めにコースインし、5週目で1分17秒740のタイムを記録し7番手につけたものの、セッション終了間際に3台にタイムを上回られ、11位に後退しQ2進出を逃しました。しかし、トップとの差はわずか0.578秒と僅差であり、決勝での巻き返しが期待できる予選結果となりました。

 翌13日(日)、82周で争われる決勝レースは、正午前からの強い雨の影響により、13時10分からセーフティカー先導でスタート。17号車Astemo CIVIC TYPE R-GTのスタートドライバーを務める塚越選手は、ウェット路面を得意としており、レース5周目に本格スタートが切られるとすぐに、濡れた路面による多重クラッシュが発生しましたが、これを冷静に回避し、赤旗中断からのレース再開後には着実に順位を上げていきました。
 14週目には6位に浮上。その後も難しいコンディションの中、粘り強く走行を続け、 19号車(WedsSport ADVAN GR Supura)、24号車(リアライズコーポレーション ADVAN Z)をオーバーテイクし4位に躍進。塚越選手は46周目まで完璧に走りきりピットイン。新品のウェットタイヤに交換し、小出選手にドライバー交代しました。
 小出選手も安定したペースで周回を重ね、雨がやんで路面が乾いてきた61周目にドライタイヤに変更するためピットイン。チームも迅速なタイヤ交換を行い、引き続き小出選手は力強い走りを見せました。
レース終盤には、コースアウトした車両の処理で再びセーフティカーが導入され、ラスト10周で再スタートとなりました。そしてファイナルラップ、この時点で3位を走行していた37号車(Deloitte TOM’S GR Supra)に10秒加算ペナルティが出ており、4位争いをするAstemo CIVIC TYPE R-GTに3位表彰台の可能性が浮上。金石監督からも小出選手に「守り切れ!!」と無線が飛ぶなか、前にいたGT300車両をパスする際の17号車のわずかなスキを突いて、後方の39号車(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)と8号車(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT)がオーバーテイクを仕掛け、その争いの中で17号車は8号車と接触。この接触により17号車はコースアウトを喫し、最終的に8位でフィニッシュすることとなりました(8号車にはこの接触により、後に40秒のペナルティが科されました)。

 2025シーズンの開幕戦は、上位入賞の可能性を逃す結果となりましたが、ホンダ勢最上位でレース終盤まで戦い抜くなど、今シーズンのチーム力と速さをしっかりと証明する内容となりました。第2戦は、5月3日(土)、4日(日)に富士スピードウェイで「FUJI GT 3 Hours RACE」が開催されます。今シーズンのAstemo CIVIC TYPE R-GTの走りにぜひご期待ください。