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2025年5月9日

SUPER GT Rd2:トップ集団を果敢に追いかけるも届かず

 5月3-4日、ゴールデンウィーク恒例のSUPER GTの第2戦「FUJI GT 3時間レース」が富士スピードウェイにて開催されました。両日共に、青空が広がり富士山がくっきり見える、天候に恵まれたレースウィークとなりました。また、シリーズ最大の観客動員数を誇る今大会では82,500人のファンが来場し、約300名のAstemo従業員とその家族も応援に駆けつけました。

 開幕戦に続き、第2戦も予選はノックアウト方式にて進行、予選Q1の上位10台までがQ2進出となります。
5月3日(土)午前9時よりスタートした公式練習では、17号車Astemo CIVIC TYPE-R GTは、タイムが伸び悩み14位でセッションを終えました。午後に開催された予選Q1は小出選手が担当しました。小出選手は、GT500初の予選Q1走行となりましたが、何とか10位でQ1を突破し、塚越選手にバトンを繋ぎました。Q2を担当した塚越選手は、ミスなく予選アタックをまとめましたが、9位で予選を終えることとなりました。
 予選日には、グランドスタンド裏のイベントエリアのホンダブースにて、塚越選手と小出選手がHRCトークショーに参加しました。トークショーでは、両選手が出会った時期やお互いの印象などが語られました。加えて、今シーズンよりGT500クラスにステップアップした小出選手への「GT300クラスとの違いは?」という質問に対しては、スピードやマシンの安定性の観点から、「改造した市販車から本物のレーシングカーに乗ったんだなという印象です」と回答がありました。また、予選Q1に向けた意気込みでは「チームが良い車を準備してくれているなか、どんな状況でもそれを100%引き出すのがドライバーの使命なので、全力で戦います!!」 と力強いコメントがありました。

 翌4日(日)、給油を伴うピット作業が2回義務付けられる3時間の決勝レースに向けて、Astemo REAL RACINGは前日の予選結果を踏まえてマシンのセットを変更し、ポジションアップを狙います。スタートドライバーは塚越選手。場内では、実況アナウンサーのピエール北川さんの「Are you ready!!」の進行に合わせ、Astemo応援席ではフラッグが振られ、パレードラップとフォーメーションラップを1周ずつ走ったのち、3時間レースがスタートしました。
 スタート直後の混戦状態を果敢に走るもオープニングラップで11位にポジションを落とし、その後、5周目に12号車(TRS IMPUL with SDG Z) にパスされ12位にポジションダウンとなる厳しい立ち上がりとなりました。すぐ後ろには100号車(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が迫り、300クラスとの混走を利用して塚越選手は巧みにポジションを守ります。9周目には64号車(Modulo CIVIC TYPE R-GT)をオーバーテイクし11位に。そのまま周回を重ね、27周目より1回目のピットインをするチームが出始めますが、Astemo CIVIC TYPE-R GTは、開始から1時間を超えた39周目に1回目のピット作業を行いました。
  ファーストスティントとは別の種類のミディアムタイヤに変え、小出選手にドライバー交代。アウトラップでポジションを守りきれず、100号車(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)に先行を許し12位に。タイヤが温まってからもペースが上がらず23号車(MOTUL AUTECH Z)にパスされ13位。その後周回を重ねる毎にギャップが広がってしまう状況のなか粘りの走行を続け、スタートから約2時間が経過した79周目に2回目のピットインを行い、塚越選手に最後の追い上げを託します。塚越選手はペースを上げながら少しでもギャップを縮めるため懸命に走ります。全車両がすべてのピットインを完了した86周目には12位を走行、93周目にはベストタイムを更新するも12位でチェッカーを受けました。

 第3戦は、 6月27日(金)-28日(土)に、2019年のタイ開催以来の海外公式戦となるマレーシアのセパン国際サーキットで開催されます。