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2025年6月25日

全日本ロードレース選手権 Rd3 筑波:4名の若手ライダー、筑波サーキットで繰り広げられた熱戦

 6月21-22日、MFJ全日本ロードレース選手権第3戦が茨城県・筑波サーキットで開催されました。
 今大会は、筑波ロードレース選手権との併催で全日本ロードレース選手権としてはJ-GP3クラスのみの開催となり、土曜日に公式予選とレース1、日曜日にレース2が実施される2レース制のスケジュールで行われました。

 筑波サーキットは、1周約2qという、全日本ロードレース選手権が行われるコースの中で最も短く、カントがついたコーナーが多い、特有のテクニックが求められるタイトなコースです。J-GP3クラスにエントリ―した4名のうち、2年目のタナチャット選手は筑波の走行経験がありましたが、テーシン選手、ノップルットポン選手、戸高選手は今回が初挑戦となりました。

 土曜日の公式予選では、ノップルットポン選手が1分00秒912のタイムで11番手。タナチャット選手が12番手、そしてテーシン選手が17番手、戸高選手が18番手と続きました。レース1ではテーシン選手と戸高選手がクラッシュに巻き込まれ、戸高選手は再スタートするも途中でリタイア。ノップルットポン選手も11周目で転倒しリタイアとなる中、タナチャット選手が唯一完走し、10位でゴールを果たしました。

 日曜日は、気温34度・路面温度60度と真夏のような暑さの中でレース2が行われました。暑さの影響でマシンのフィーリングも変わってはいたものの、レース1の反省を生かしてマシンを調整し、挑みました。
 前日の予選でノップルットポン選手が11番手、タナチャット選手が13番手、テーシン選手が16番手、戸高選手が17番手からスタートしたレース2は、ノップルットポン選手が好スタートを切り10番手でオープニングラップを終えましたが、その後ポジションを落としてしまいました。一方、タナチャット選手は順位を上げ12位でゴールし、終盤には戸高選手が17位、ノップルットポン選手が18位、テーシン選手が23位と順位を競いながら、猛暑による厳しい状況の中でも、全員が完走を果たしました。


■チームコメント
- 伊藤 真一監督
筑波サーキットは、走り慣れている日本人ライダーが速いですし、カントのついているコーナーが多く攻略するのが難しいコースなので、初めて走った3人にとっては、特に厳しいレースになりました。前戦のSUGOで良い走りを見せてくれていましたが、まだまだ実力不足な部分があるので、もっと成長できるようにバックアップしていきます。今回もAstemo様、MITSUBA様、Honda様を始め、チームの活動にご協力くださった皆さまに感謝申し上げます。この後は、チームとしては鈴鹿8耐に全力を注ぎ、8月のもてぎに万全の体制で挑めるよう準備を進めていきますので引き続き応援よろしくお願いいたします。

- タナチャット・プラトゥムトーン選手
筑波を走るのは、去年に続いて2回目なので、自分自身に期待はしていました。筑波は非常にテクニカルでちょっとしたミスで差がついてしまうので集中力が要求されます。レース1は、10位でしたが、上位が転倒したこともあり自分としては、満足できる結果ではありませんでしたが完走できたことはポジティブでした。レース2に向けたセットをメカニックと渡辺パフォーマンスディレクターと相談して変更し、日曜朝のウォームアップで良いフィーリングだったので、いいレースができると思っていました。しかし、レース2は気温が上がったからか、ウォームアップの感触と変わってしまい前のライダーに離され11位というう結果で終わってしまいました。この結果は踏まえて、自分が何ができたか。できなかったかを持ち帰って、次戦に生かしたいと思っています。

- ノップルットポン・ブンブラウェット選手
筑波のレースは初めてだったので、カントがついているコーナーが多く簡単ではないコースですし、たくさん走っている日本人ライダーがやはり速いですね。レース1は残念ながら転倒してしまいましたが、レース2に向けて、メカニックと渡辺パフォーマンスディレクターと話してセットを決めました。ウォームアップで改善したのを確認して、いけると思っていたら転倒してしまいチームに迷惑をかけてしまいました。レース2では、なぜか思ったように走れずペースを上げられませんでした。マシンの問題というよりも自分自身の問題なので、何が原因だったかを見極めていきたいですね。

- テーシン・インアパイ選手
レース1は1コーナーで多重クラッシュに巻き込まれてしまいレースができなかったので残念でした。レース2に向けて変更したセッティングがウォームアップで調子がよかったので良いレースができると思っていました。しかし、スタート自体は悪くなかったのですが、1コーナーのポジション取りがうまくできず何台かに抜かれてしまいました。それでも前のライダーについていこうと集中しましたが、自分のペースで精一杯でした。23位で完走はしたもの課題の残るレースでした。次戦もてぎに向けて、何が必要なのかをタイでしっかり考えます。

- 戸高倫太郎選手
レース1はグリッドも後方なのにスタートもうまく決まらず他車のクラッシュに巻き込まれてしまいました。筑波は初めてだったので、少しでも多く走ろうと再スタートはできたのですが、エアバッグが開いている状態だったのでピットインのサインが出たこともありリタイアしました。レース2は非常に暑いコンディションになりタイヤマネジメントが重要なことも改めて感じました。レース終盤は、前の集団と同じペースで走れていたので、次戦もてぎは、レース序盤にもっとペースを上げて前にいけるようにしたいです。