鉱山（巡回車・物資運搬車）
移動範囲が広く、多くの重機が行き交う大規模鉱山では、人身事故を防止することが事業者にとっての重大な責任になっています。そのため、ダンプの安全性向上や効率化への取り組みが大切です。加えて鉱山内を行きかう巡回車両を自動化することで、交換部品や物資の運搬の際に生じる事故リスクの低減が期待できます。
鉱山巡回車両への自動運転の適用イメージ
工場
広大な敷地を有する自動車・鉄鋼・重工等の工場内のトラック輸送には、自動運転車の導入による効果が見込まれます。例えばトラックドライバーの人手不足対策に加え、敷地内の施設間のわずか数百mの単純な往復作業に効果を発揮します。敷地内の屋外移動に適した自動運転は、AGVでカバーできない領域の新たな解決手段となります。
※AGV：Automatic Guided Vehicle
工場/倉庫間の自動運転トラックによる搬送のイメージ
港湾
港湾内の岸壁からヤード間のトラック輸送には、自動運転車の導入による様々な効果が期待できます。例えば、多くの重機が行き交う中での労災リスク低減、人件費の削減による価格競争力向上、不正行為や運転ミスによる設備・車両破損等のトラブル防止などです。とくに自動化を検討する一番の動機は港湾内でのトラックドライバーの人手不足が挙げられます。
港湾における自動運転の適用イメージ
交通事業者
交通分野ではBRTで自動化の導入効果が期待できます。コロナウイルス流行による社会構造の変化により、鉄道やバスの利用者が減少しています。そこで、鉄道と比べ設備投資が小さく、需要見合いで動的な配車や運行が可能な無人運転型のBRTは、今後の公共交通を支える手段となる可能性があります。
※BRT：Bus Rapid Transit
BRTにおける自動運転の適用イメージ
