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Race Report

レースリポート
Round1
4月10日(土)、11日(日)岡山国際サーキット岡山県

Team Point

9Points

Driver Point

6Points

4月10日(土)

公式予選

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9

予選方式:ノックアウト方式 天候:晴れ コースコンディション:ドライ

昨年はコロナ禍の影響によりスケジュールの変更や無観客開催など、もどかしい想いをする1年となりましたが、今シーズンはみなさんが待ち望んでいた開幕戦を4月10-11日に迎えることができました。さらに、サーキットにはコロナ対策を万全に行ったうえでファンの方々も来場してくださり、活気あふれる岡山国際サーキットでの1戦となりました。 すでに公式テストでお披露目されている通り、新生Astemo REAL RACINGの「Astemo NSX-GT」は深みのある赤いマシンにお色直しし、2021年シーズンは初心を忘れず戦っていきます。このAstemo REDがみなさんの印象に残るレースを繰り広げられるよう、新しい歴史を刻んでいきます。 快晴に恵まれた予選日は朝から練習走行が行われ、公式予選に向けてマシンセットアップを進めていきました。GT500クラスの予選Q1はベルトラン・バゲット選手が担当し、残り時間8分40秒でコースインし、アタックに入っていきました。4周目に1’18.682のベストタイムを更新するも、あと一歩のところでライバルに超えられてしまい、惜しくも9位でQ1敗退となりました。

4月11日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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5

前日に引き続き快晴のなか迎えた決勝日。例年通りのオープニングセレモニー、ドライバーアピアランスを終え、11時55分より20分間のウォームアップ走行がスタートしました。前日の予選結果を受け決勝に向けてマシンセッティングを調整してウォームアップ走行に臨むも、あと一歩アジャストしたいというドライバーのリクエストにより、グリッドに着くまでの限られた時間内で迅速な作業を行いグリッドへ送り出しました。
2周のフォーメーションラップの後、82周の決勝レースの火蓋がきられました。スタートドライバーはバゲット選手。いつも通り安定したスタートを決めました。9周目にストップ車両発生のためセーフティカーが入り13周目にリスタートされレースが再開されました。バゲット選手は着実にポジションを上げていき、20周目には7位で23号車(MOTUL AUTECH GT-R)を追っていく。虎視眈々と狙っていくもなかなかチャンスが訪れず、ピット作業の準備を進めていた32周目に300クラスのストップ車両が発生しました。チームは迅速な判断でピットインを選択し33周目にドライバー交代、ピット作業をこなし実質6位で塚越選手をコースに復帰させました。
その後、再びセーフティカーが入り40周目にレースが再開されました。塚越選手は良いペースで周回を重ね、前を走る38号車(ZENT CERUMO GR Supra)に迫っていきます。68周目、ついにバックストレートエンドで狙いを定めパスし5位に浮上しました。次なるターゲットの39号車(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)にも何度か仕掛けるも攻略はできず、さらに背後からの猛追もある緊迫した状況のなか、予選から4ポジションアップとなる5位でチェッカーフラッグを受けました。

Comment

金石勝智監督

フリー走行で手間取りなかなかバランス取りができず、中途半端な状態でQ1をバゲット選手にいってもらうこととなりました。できる限りのマシンセッティングは行ったのですが僅差でQ1を突破できず9番手で終える予選となりました。 決勝レースではバゲット選手もスタートから頑張ってもらい順位を上げてくれました。セーフティカーなどの混乱もうまく対応でき、塚越選手も奮闘してくれ、5位でチェッカーを受けることができました。 開幕戦5位という結果は皆さんからすると不甲斐ない結果かもしれませんが、内容は良く、チーム一丸となり戦えたと思っております。次回の富士は一層強いチームで戦っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

塚越広大選手

フリー走行から車のバランスが自分たちが思っているような良いバランスではなかったので、エンジニアと話しながら様々なセッティングを試しました。その中でベストと思われる状態で予選に臨みましたが、バゲット選手が良いアタックをしてくれましたが僅差でQ2に進むことができませんでした。 決勝では前半を担当してくれたバゲット選手が順調にポジションを上げながらの走行となりました。後半スティントを担当しましたが、前日のフリー走行からすると車の状態が良くなっている感触をつかむことができました。オーバーテイクはなかなか難しかったのですが前を走る車両とつかず離れず、チャンスを伺うような周回が続きました。その中で後半になるにつれて少し優位になってきたタイミングで300クラスをうまく使いながら38号車をパスすることができました。残り10周で39号車に追いつき、何度かオーバーテイクを試みましたが残念ながら抜くことはできず5位で開幕戦を終えました。 決勝に向けて状況を改善するためにチームスタッフが夜遅くまで作業してくれ大変な週末になってしまいました。そのスタッフの頑張りに対して、僕とバゲット選手の走りの部分で少し応えることができたかなと思います。第2戦に向けては、昨年調子が良かった富士ということもあり、強い17号車を見せられるようにチームと一緒に準備していきたいと思います。応援ありがとうございました。

ベルトラン・バゲット選手

車両のセットアップに苦労した難しいレースでした。Q2に進出することを望んでいましたが、予選9位という結果でした。予想していたより低い順位でしたが、硬いタイヤを選んだことは良い選択だったと思います。レース直前のウォームアップ走行は問題なく終え、決勝レーススタートで数台をパスし、その後23号車とのバトルで順位を落としましたが、諦めず走行をし続けました。安定した走りではありましたが、マシンはそれほど速くなく、前車のタイヤコンディションが落ちるのを期待して追い続け、P6で広大にマシンを渡しました。塚越選手は誰よりもいい仕事をして、39号車の後ろでチェッカーを受けることができ、今大会で私たちができる最大級の結果でした。表彰台、そして勝利を獲得するには、まだまだ足りない部分があります。マシンの状況や起こりえることを理解し、問題点を見つけてさらに強くなって次のレースを戦います。