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Race Report

レースリポート
Round4
7月17日(土)、18日(日)ツインリンクもてぎ栃木県

Team Point

1Point

Driver Point

0Point

7月17日(土)

公式予選

result
14

予選方式:ノックアウト方式 天候:晴れ コースコンディション:ドライ

5月にスケジュールされていた鈴鹿大会が延期となった為、約2か月ぶりに2021 AUTOBACS SUPER GT第4戦『MOTEGI GT 300km RACE』が開催された。大会開催を待っていたかのように、搬入日に関東の梅雨明けが宣言され、うだるような暑さのなかでの今大会となりました。
前戦の富士大会で見事優勝を飾ったAstemo REAL RACINGは52Kg(ウェイト:35Kg、1リストリクターダウン)のサクセスウェイトを課した状態で臨むこととなり、苦戦が強いられると予想されていたが、1ポイントでも獲得するべく今大会に挑みました。
14時48分よりGT500クラスのQ1がスタートし、Q1は塚越が担当する。重いAstemo NSX-GTでアタックするも1'39.055で14番手タイムとなり、Q2進出は叶わないませんでした。

7月18日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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14

決勝日も強い日差しがサーキットを照り付け、スタート直前の13時の時点で気温は33度まで上昇ししました。14番グリッドからスタートするAstemo NSX-GTはスタートをバゲット選手が担当する。2周のフォーメーションラップの後スタートがきられ、バゲット選手は抜群なスタートを決めオープニングラップで13番手にポジションを上げます。その後も前を走るライバルに迫るもサクセスウェイトが影響し、思うようにパスすることができない。しかし20周目には12番手となり、チームは25周目にピット作業を行う判断をし、Astemo NSX-GTは早めのピットインをする。
塚越選手にドライバー交代し、再び1つでもポジションを上げる為にアウトラップからプッシュしていく。32周目には10番手を走行しポイント圏内に入る。45周目にライバルがマシンを停めポジションを9番手としたところで2度目のFCYが導入される。リスタートがきられた48周目に最後の追い上げをしようと思った矢先、シフトトラブルが発生し、できる限りの対応を試みるも虚しく、マシンをピットに戻すこととなりました。予想だにしないリタイアとなったが、規定周回数を満たし14位完走扱いで第4戦を終えました。

Comment

金石勝智監督

ハンデの影響もあり、練習走行からなかなか速く走らせることができず、予選に向けて試行錯誤し、練習走行よりは予選時のマシンバランスは良くなったようでしたが、力足らず予選結果は14番手となりました。決勝レースではバゲット選手がスタートから順位を上げてくれ、ペース的には良かったですがやはりストレート区間で抜くことが難しく、早めの25周目にピットインし塚越選手に交代しました。塚越選手も良いペースで走ってくれ最初からプッシュし順位を上げることに成功しましたが、9位走行中にシフトアクチュエーターのトラブルによりシフトチェンジができなくなってしまいリタイアするこことなりました。
2ポイントは獲れそうだったので苦しいレースの中でよく粘ってくれていましたが、トラブルという結果でポイントをとれず残念です。暑い中頂いていた応援を結果でお返しできず非常に残念に思っています。次回鈴鹿も暑いレースになりますが、今回以上に粘って良いレースをして1ポイントでも多く獲れるレースをしたいと思います。

塚越広大選手

今回サクセスウェイトが厳しい中でのレースでしたが、その中でもしっかり粘りのレースをしてポイントを獲得できるようにチームと車づくりをしました。ただ走り出しからオーバーステアが強く、それを直すべく練習走行では作業をしていき、予選に向けてもセットをいろいろ試し自分の中では少しずつ改善していきフィーリングが良くなりました。しかし予選はタイムとしては14番手タイムでQ2に進むことはできませんでした。
予選のセットから少しアジャストした状態で決勝レースに臨みました。バゲット選手がスタート直後から順位を上げてくれていましたが、コースレイアウト的にもなかなかオーバーテイクが難しく、ピットインを早めのタイミングで行いました。その結果ピットアウトした直後いくつか順位を上げ、ポイント圏内までポジションを上げることができ僕のスティントではすごくペースが良かったのですが、オーバーテイクはなかなか難しい状況で隙をうかがっていました。2回のFCYなどで前とのギャップも開いたり詰まったりという中で難しいレース展開でした。2回目のFCY後にギアトラブルが起こってしまい、回復させることができずピットに戻ることとなりました。
トラブルがなければポイントをとれるレースだったと思いますので、そこまで車を良くしてくれたチームに感謝しています。しかし、もう少しパフォーマンスを上げていかなければ残りのレースもポイント獲得が難しくなってくると思うので、もっともっとパフォーマンスを上げられるようにチームと準備していきたいと思います。

ベルトラン・バゲット選手

サクセスウェイト、特に燃料リストリクターの調整は私たちを難しい状況にするということはわかっていましたが、実際にそれが本当につらい状況であったことは間違いありません。フリープラクティスではバランス調整に苦労しました。いくつかのセットアップを試しましたが、特にリアのオーバーステアを感じていました。予選に向けていくつかの解消方法を見つけましたが、まだまだ十分ではなかったようで、P14という予選結果となりました。
決勝レースでポイント獲得圏内に順位を上げることは難しいだろうと考えていましたが、実際のレースはそれほど悪い状況ではありませんでした。P14からスタート後すぐに#14を抜いてP13へ順位を上げ、そしてすぐに39号車の後ろについてオーバーテイクを試みました。しかしコーナーでマシンを39号車の横につけても、燃料リストリクター調整をされたマシンでは加速時のパワーが足りず、前に行かれてしまう状況でした。私たちは現状を打破し他チームと戦うには、戦略的に早めのピットストップが必要だと考え実施しました。ピット作業はとても順調に終わり、その後順位をP9にまで上げることができましたが、この時点でギアシステムにトラブルが生じることとなってしまい、本当に残念なことにリタイアすることとなってしまいました。
シリーズ全体のサクセスウェイト状況を見ると悪い状況ではないと思っていますので、今回のレースをリカバーするべく鈴鹿戦に挑みたいと思います。引き続き応援をよろしくお願いします。