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Race Report

レースリポート
Round5
9月11日(土)、12日(日)スポーツランド菅生宮城県

Team Point

14Point

Driver Point

11Point

9月11日(土)

公式予選

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4

予選方式:ノックアウト方式 天候:くもり コースコンディション:ドライ

昨年は新型コロナの影響で開催されず、2年ぶりとなったスポーツランド菅生で2021 AUTOBACS SUPER GT第5戦『SUGO GT 300km RACE』が開催されました。
菅生といえば、2010年にリアルレーシングが初優勝を飾ったサーキット。そして日立Astemoの前身であるKEIHINのお膝元で、長きに渡り大勢の応援団が駆けつけて下さったサーキットです。今年は応援席の設置が叶わなかったが、それぞれの場所から同じ気持ちで応援してくださっていると思うと、他のサーキット以上に気合が入ります。
11日(土)午前中に行われた公式練習序盤でAstemo NSX-GTは300クラスのマシンに接触されマシン右側にダメージを追ってしまう。メカニックの迅速な修復によりなんとかコースに戻ることはできたが、貴重な走行時間を失ってしまう。集中し残りの時間でまずは予選に向けてのセッティングを詰めていく。セッション最後の500クラス占有走行で7番手タイムを記録し、午後の予選に臨みます。
定刻の15時03分よりGT500クラスのQ1がスタートし、塚越選手が担当する。残り時間7分のタイミングでピットアウトしアタックのタイミングを狙う。1周を見事にまとめ1'10.617で7番手タイムを出し、見事Q2へ繋げました。続くQ2はバゲット選手が担当する。バゲット選手も慎重にタイヤを温めサクセスウェイトを感じさせない素晴らしい走りで4番手タイムとなる1'10.279を出し、今シーズン最上位となる決勝グリッドを決めました。

9月12日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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3

12日(日)決勝日は朝から強い日差しが降り注ぎ、気温も高い1日となりました。
13時30分に2周のフォーメーションラップがスタートしたが隊列が整わず1周追加されたことによりレース周回数が減算され、83周の決勝レースがスタートした。スタートドライバーはバゲット選手。バゲット選手らしい素晴らしいスタートを決め、オープニングラップをポジションキープの4位で終える。バゲット選手はサクセスウェイトを感じさせないアグレッシブな走りで狭いSUGOのサーキットを駆ける。15周目に12号車(カルソニック IMPUL GT-R)をパスするが20周目に再びポジションを奪われてしまう。しかし21周目に16号車(Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT)をパスし3位浮上。29周目にピットストップを行う。ファーストスティントでマシンを損傷していたAstemo NSX-GTだったが、通常のピット作業を迅速に行いながら、メカニックの可憐な対応によりマシンを修復対応し大きなロスなくマシンをコースに戻しました。
セカンドスティントの塚越選手もアウトラップからペースを上げてAstemo NSX-GTを走らせる。35周目にアウトラップの12号車を仕留めようとするも、僅かにペースが足りずパスすることが出来ず、全車がピットストップを完了した時点で3位を走行する。47周目に他車のマシントラブルでSCが導入される。SC導入により、15秒ほど築いていた後続マシンとのギャップがリセットされることになってしまった。55周目にリスタートがきられ、トップを走っていたマシンにペナルティが課せられたことによりAstemo NSX-GTは2位に浮上した。コース全長が短い為300クラスの集団をたびたびすり抜けながら、塚越は走行を重ねるも64周目に今度はFCYが導入され翌周にリスタートがきられたが加速が鈍り1号車(STANLEY NSX-GT)にパスされ、3位に後退する。塚越選手は諦めずポジションを奪い返そうとするも叶わず、後続車のマシンのペースも良かった中ポジションを守り切り3位でチェッカーフラッグを受けました。

Comment

金石勝智監督

フリー走行でアクシデントがありどうなることかと思いましたが、予選に向けメカニックの頑張りで良い車に仕上げ直してくれ、それに対し2人のドライバーが頑張ってくれ4位という結果を得ることができました。
決勝レースではバゲット選手が良いスタートをきってくれましたが、サクセスウェイトや燃料リストリクターダウンの影響もあり、コーナーでは距離が詰まるもストレートで抜くことができませんでしたがポジションを守った状態でピットインしました。塚越選手に代わってから一時は2位まで上がりましたが、SCやFCYが入った流れで3番手となりました。ハンデを考えると3位は喜ぶべき結果だと思うのですが、シリーズランキングは2位に上がりましたがトップとの差が少し開いてしまったので、その点で悔しさが残るレースでした。ただ、まだ残り3戦ありますので取り返していきたいと思います。

塚越広大選手

結果としては3位ということで悪くないレースでしたが、僕のスティントに変わり12号車を追いかける展開になり、その後SC、FCYなどが入りいろいろ流れが変わりFCY解除のタイミングでリミッター解除に手間取ってしまいそこで1号車に抜かれてしまった為3位となりました。3位という結果はサクセスウェイトを考えれば悪い結果ではないのですが、チャンピオンシップを考えると1番抜かれてはいけない1号車に前に行かれてしまい、自分のミスで先行されてしまいすごく悔しいレースになりました。しっかり反省し、次のオートポリスでリカバリーできるように精一杯準備してレースに臨みたいと思います。

ベルトラン・バゲット選手

固めのタイヤで臨んだ予選は4位となりとても素晴らしいパフォーマンスを生み出したと感じていましたので、決勝レースのスタートにはとても信頼を持って臨むことができました。
決勝レースでは12号車と特に16号車を抜くことに時間をかけてしまいました。その後2位を走行する12号車をオーバーテイクするチャンスをみつけることができたものの、結局12号車には前にいかれてしまいました。ですが、マシンは変わらずとても素晴らしいパフォーマンスでペースもよい状態のまま、戦略通りのピット作業に入ることができました。塚越選手も12号車のオーバーテイクに苦戦し彼らを抜くことはできませんでしたが、僕たちは2位のままで走行を続けることができました。しかし、その後セーフティーカーが入ることになってしまい、築いた後続車とのギャップを失うことになってしまいました。そしてFCYリスタート時に1号車にポジションを奪われ、最終的な結果は3位となりました。
チャンピオンシップとしては、1位から14ポイントの差があります。今回のレース結果次第で現在のランキング1位との状況は違っていただろうとも考えてしまいます。ですが常にスピードを保ち、速いマシンであった今週末のことを前向きにとらえて残り3戦に挑みます。チャンピオンシップを引き続き戦うために、オートポリス大会はさらに強く、そしてもてぎ、富士大会のすべてに最大限で取り組んでいきたいと思います。いつも応援ありがとうございます。