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Race Report

レースリポート
Round6
10月23日(土)、24日(日)オートポリス大分県

Team Point

6Point

Driver Point

3Point

10月24日(土)

公式予選

result
7

予選方式:ノックアウト方式 天候:晴れ コースコンディション:ドライ

前戦SUGO大会から約1か月半のインターバルをおいて2021 AUTOBACS SUPER GT第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」がオートポリスで開催された。
SUGO大会同様にオートポリスでの開催も2年ぶりとなり、九州のファンの皆様の前でレース出来ることにドライバー、チーム一同胸を躍らせ週末に臨んだ。SUGO大会では3位表彰台ながら、塚越選手が「あんな悔しい表彰台は初めて」とコメントするほど悔しさの残る大会となった。
23日(土)14時28分よりGT500クラスの公式予選がスタートした。今大会はシリーズ中で最もサクセスウェイトが重い大会となり、Astemo NSX-GTは82Kg(ウェイト48Kg+燃料リストリクター2段階ダウン)という非常に不利な条件のなか戦うこととなる。Q1担当は塚越選手。予選開始と同時にどのライバルよりも早くコースに入りタイヤを入念に温める。塚越は1'32.689で7番手のタイムをたたき出し、見事Q2進出を果たしバゲット選手にバトンを渡した。続くQ2を担当するバゲット選手も予選開始と共にコースインし、タイヤをしっかり温めアタックに入り1'32.828のタイムで見事7番グリッドを獲得した。

10月24日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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8

24日(日)決勝日のサーキット周辺は薄曇りで、予選日より体感が寒く感じる天候となった。13時30分に2周のフォーメーションラップがスタートし、65周の決勝レースが幕を開けた。
スタートドライバーはバゲット選手。固めのタイヤを選択していたAstemo NSX-GTはタイヤのウォームアップに苦戦し、オープニングラップでポジションを9位まで落とす。5周目よりGT300クラスとの混走が始まり、いよいよタイヤも温まりバゲット選手は牙をむく。6周目に#38をパスするも翌周に再び先行を許してしまう。7周目に#14、8周目に#37、さらに9周目に#38にペナルティが課せられAstemo NSX-GTは6位で周回を重ねる。10周目に300クラスマシンのクラッシュによりFCYが導入される。その後セーフティカーが入り16周目にレースは再開された。セーフティカー走行によってタイヤを冷やさないようバゲットは入念にマネージメントし更なる猛追を仕掛けようとした矢先、18周目にトップを走る#16のタイヤが外れる。Astemo NSX-GTの目の前上空をタイヤが飛んでいき、バゲット選手は危機一髪で避けていく。さらに同周に300クラスのクラッシュも発生し、再びセーフティカーが入る。セーフティカーランは24周まで続き、リスタート翌周の25周目にAstemo NSX-GTはピットインする。
塚越選手にドライバー交代しコースに戻るも、やはりタイヤを温めるのに時間を要し30周目にGT500クラス全車がピットインを終えた時点で13位を走行することとなる。34周目に#37をパス、36周目に#19をパスしポジションを9位まで上げ、ライバルたちとのバトルで一進一退を繰り返しながらも塚越選手は諦めることなくバトルを仕掛けていく。58周目にはシリーズランキング後続につける#36を攻略し、さらに#64もパスし8位となり、トップ集団と遜色ないラップタイムで周回していくも8位でチェッカーを受けた。

Comment

金石勝智監督

土曜日の練習走行は、車のバランスはそんなに悪くない状況からスタートすることができました。試したいセッティングも試すことができ、それも良い感触を得ながらセッティングを進められました。
Q1を塚越選手にいってもらいましたが、サクセスウェイトの影響でQ1突破は難しいかなと思っていたのですがフリー走行で得た良い感触がキープされ、見事7位で突破してくれました。バゲット選手に担当してもらったQ2も良いアタックをしてくれ7位となり、サクセスウェイトを考えると上出来な予選結果だったかなと思います。
決勝レースではペースは速かったのですが、路面温度が予想以上に低くなりハードタイヤを選択していた僕たちはウォームアップにてこずりながらも頑張ってポジションをキープしてくれました。セカンドスティントで一時は10位以下までポジションを落としましたが、そこから粘り強く走ってくれ8位までポジションを戻してくれました。
残念ながらランキングではトップとの差がさらに2ポイント開いてしまいましたが、残り2戦、引き続きチャンピオン獲得だけを目標に頑張ります。

塚越広大選手

今回サクセスウェイトが大きいですが、ただチャンピオンシップを考えるとポイント獲得は絶対必要という状況の中でのレースでした。走り出しから車のフィーリングは良く、今大会にむけチームと相談して試したセットが良い方向にいってくれたので、僕としてもすごく良い感触をもってQ1に臨むことができました。今回固めのタイヤを選択していたのでウォームアップも多めに行いアタックしましたが、しっかり7番手タイムでQ2につなぐことができました。重い中でもしっかりQ2に進むということは今のSGTシリーズを考えると非常に重要なことなので、今回の予選に対しても良い結果だったのではないかと思います。
決勝レースでは思ったよりも気温が低く、僕もバゲット選手もタイヤが温まってしまえば非常に良かったのですが、特に前半スティントではスタートやFCY、SCなど波乱が続きせっかくペースよくギャップを築けていてもすべて帳消しになってしまったので残念でした。後半スティントも最初の2周のウォームアップでポジションを落としてしまいましたが、そこからなんとか挽回して8位となりました。
いろいろな展開がある中で、もちろんもっと上位にいかなければいけなったのですが、今回の状況のなかでは最大限の力を出せたかなと思います。結果が伴わなかったことに対しては、次戦もてぎでさらに高みにいけるようチームと共に全力で頑張りたいと思います。

ベルトラン・バゲット選手

週末のオートポリスは車の調子もよく、予選結果はP7となり順調な始まりでした。決勝レースに向けて、私たちのチームは非常に硬いタイヤを選択することで意見が一致していたのですが、決勝前のウォームアップ走行で大変難しい状況だと感じました。残念ながら決勝日は僕らが予想していたより気温が低い天候となってしまったのです。
スタートドライバーを担当しましたが、常にタイヤの温度を上げるのに苦労しながらも、順位を守ることに務めました。1台に抜かれましたがもう一度前車を追い抜き、他チームのペナルティがすべて終わり、最初のセーフティカーが入る前にはP5に順位をあげていました。しかしその後もセーフティカーが数回入り、その度に他チームとのギャップをつくることができない状況が続いてしまいました。
塚越選手も同じく非常に硬いタイヤをはいてコースインしました。やはり彼もタイヤを温めるのに苦労し多くの時間を失うことになりましたが、最終的にはP8まで順位を戻しレースを終えることとなりました。間違いなく僕たちの車は素晴らしい結果をもたらすペースを持っていたので、本当に残念でなりません。セーフティカーは僕らの助けにはならず、多くの時間を消費するだけのものとなりました。
レースは残り2戦。シリーズ争いをし続け、最終的にシリーズチャンピオンになるためにあらゆる努力を続けます。