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Race Report

レースリポート
Round7
11月6日(土)、7日(日)ツインリンクもてぎ栃木県

Team Point

11Point

Driver Point

8Point

11月6日(土)

公式予選

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8

予選方式:ノックアウト方式 天候:晴れ コースコンディション:ドライ

「2021 AUTOBACS SUPER GT Round7 MOTEGI GT 300km RACE」が栃木県 ツインリンクもてぎで開催された。例年通り第7戦はウェイトハンデが半分となり、Astemo NSX-GTは44Kgのウェイトを積んで今大会に臨む。ランキングは実質2位ながらもトップとの差が16ポイントとなっており、何がなんでも今大会で大量ポイントを獲る必要がある。
6日(土)午前中に行われた公式練習でマシンのフィーリングを確認し、500クラス占有走行のアタックでは4番手タイムを更新する。14時53分より始まった公式予選では、今回も塚越選手がQ1を担当した。塚越選手は完璧なアタックを決め、1'36.602のトップタイムでQ1を通過する。続くQ2は一気に日がかげったなかバゲット選手が担当する。バゲット選手も渾身の攻めたアタックだったが、走路外走行の判定によりベストラップが抹消されてしまい、惜しくも予選結果は8番手となった。

11月7日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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4

7日(日)も晴天に恵まれたツインリンクもてぎでは、日立Astemo応援席が設置され、制限がある中でも多くの皆様からの期待と声援がひしひしとサーキットにみなぎっていた。
11時40分からウォームアップ走行が開始され、決勝レースに向けての最終チェックに臨もうとした矢先、バゲット選手からの悲痛な無線と共に信じられない光景がモニターに映し出される。300クラスのマシンに接触されたようで、Astemo NSX-GTのリアカウルが大破している。すぐにマシンはピットに戻り、グリッドに着く為のピット出口閉鎖までに修復を間に合わせるために、メカニックが必死に作業を行う。Honda、16号車 TEAM Red Bull MUGENの協力もあり、奇跡的にAstemo NSX-GTは時間内にグリッドに着くことができ、バゲット選手の身体にダメージが無かったことも不幸中の幸いだった。
定刻の13時よりフォーメーションラップがスタートし、63周のレースがスタートした。スタートドライバーはバゲット選手。いつも通り抜群のスタートを決め、オープニングラップで1つポジションを上げ7位となる。序盤から数周に渡り前を走る#24と#39を追う展開が続く。300クラスが絡み始めた9周目に#39をパスし6位浮上。その後2度のFCYが発動され、バゲット選手は耐える周回が続く。25周目にピットインし、塚越選手に後半スティントを託す。9位でコースに復帰し、全車ピット作業が完了した32周目の時点で8位を走行する。34周目に#39をパスし、前を走るライバルより約1.5秒速いラップタイムで猛追していく。41周目に#24をパスし6位。さらに5番手を走る#14を仕留める為にチャンスを伺い、48周目3コーナーからS字まで息をのむサイドバイサイドの攻防戦の末、バトルを制し見事5位となる。続いて#16との差をあっという間に詰めていき、ついに53周目にパスし4位に浮上する。前を走る#19より約1秒速いペースでみるみるギャップを詰めていくAstemo NSX-GT。残り5周の時点で7秒差まで迫るも、63周を走り切り4位でチェッカを受けた。

Comment

金石勝智監督

今回はフリー走行から車のバランスはそんなに悪くなく、10分間の占有走行で得た感触をもとに予選に向け最終調整を行いました。タイヤは少し固めを選び、Q1を塚越選手に担当してもらいました。予選に向けて変更したセッティングがハマり、Q1はトップタイムで通過することができました。バゲット選手に担当してもらったQ2は、さらにセッティングを攻めてみたのですがそれが上手く合わず8位通過となりました。
決勝レースでは、スタートをバゲット選手に行ってもらいペースは良かったのですがなかなかパスすることは難しく後半スティントに託しました。後半は少し固めのタイヤを選んだのでウォームアップに時間を要し一時順位を落としましたがそこから挽回してくれ4位までポジションを上げてくれました。久しぶりに塚越選手らしいレース展開を見ることができたと思います。また、ウォームアップ中のアクシデントによりマシンが大破し、メカニックの必死な作業によりなんとかレースに復帰できたことは、とても大きかったと思っています。そのような状況の中での4位なので、表彰台には乗れませんでしたがすごく価値のある1戦だったと思います。
シリーズランキングを考えると、これでトップとの差は縮まりタイトル争いに残っている形で最終戦に挑めることになりました。最終戦は優勝してチャンピオンを獲得したいと思いますので、引き続き応援よろしくお願いします。

塚越広大選手

走り出しから車のフィーリングは良かったので、少しずつコンディションに合わせた調整を行っていきました。予選にむけてさらに変更したセットが良く、Q1を担当してタイムとしてはトップタイムでQ2に繋ぐことができました。決勝は8番手からスタートし、前半担当のバゲット選手から引き継ぎウォームアップで何台かに抜かれてしまったのですが、その後ペースを取り戻した後はバトルでポジションを取り戻すことができました。
最終的には4位となり、もう少し途中のペースを上げることが出来れば3位表彰台に乗る可能性もあったので僕としての課題はありますが、できる限りの走りをすることは出来たと思います。そして、最終戦でチャンピオンを獲得する可能性もしっかり残した状態で富士に臨むことになります。チャンピオン目指して引き続き頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

ベルトラン・バゲット選手

この週末に僕たちがすべきことは、ポイントを獲得してランキング1位に近づくことでした。土曜日はマシンの調子はよく、マシンのフィーリングは素晴らしかったのですが、僕が担当したQ2はタイヤの温度をあげることに苦労しましたし、マシンの扱いも難しくなってしまいました。結果としてP8で予選を終えて、決勝をスタートすることになりました。
スタートは僕が担当し、良いスタートを切ることができました。すぐにNISSAN車両をパスし、そしてトヨタ車両の1台をパス、その後も前を行くすべての車両を抜くことだけを考えて戦いました。マシンのペースは素晴らしく、P6でマシンを塚越選手に引き渡しました。塚越選手もタイヤのウォームアップに苦労をしましたが、良いタイヤを履いていたので、彼もコースで素晴らしい仕事をしてくれました。そしてチャンピオンシップを目指す上で、良い結果となったP4でレースを終了しました。
最終戦の富士では、レースに勝利してチャンピオンになるべく戦います。