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Race Report

レースリポート
Round2
5月3日(火)、4日(水)富士スピードウェイ静岡県

Team Point

4Point

Driver Point

1Point

5月3日(火)

公式予選

result
15

予選方式:ノックアウト方式 天候:晴れ コースコンディション:ドライ

2022 AUTOBACS SUPER GT第2戦『FAV HOTEL FUJI GT 450km RACE』の大会タイトル通り、今大会は450Kmの長丁場レースとなりピットストップ2回(その内ドライバー交代1回)が義務付けとなっており、各チームの戦略もレース攻略の肝となる。
3日に行われた公式予選。今回は松下選手がQ1を担当する。午前中のフリー走行より気温が下がり、タイヤを温める時間も考慮し開始早々にコースインする。松下は入念にタイヤを温め4周目にアタックに入るが、ブレーキをロックさせてしまい思うようなアタックができず翌周に再度アタックする。
傷めたタイヤだが1発でタイムを出すべく集中し、1周をまとめ1'27.501で12番手タイムとなる。しかし、このベストラップが走路外走行の審判を受け当該ラップタイムが抹消されAstemo NSX-GTは決勝レースを15番グリッドからスタートすることとなった。

5月4日(火)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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9

決勝日も快晴に恵まれ、雲一つかかっていない壮大な富士山に見守られ、14時30分100周450Kmの決勝レースのスタートがきられた。
スタートドライバーは松下選手。1コーナーで少し接触がありながらもポジションを上げ、オープニングラップで12位となる。3周目までに抜きつ抜かれつがあり13位を走行し、6周頃から300クラスマシンとの混走が始まる。300クラスを攻略しながら前を走る39号車との1秒前後の攻防戦をしていくもなかなかチャンスが訪れない。27周目頃よりピットに入り始める500クラスのマシンが出てくる。Astemo NSX-GTは33周目についに39号車をパスし8位浮上。ほぼ500クラスのライバルたちがピット作業を終えた41周目にAstemo NSX-GTは1回目のピットインを行いドライバー交代、タイヤ交換、給油を済ませ13位でコースに戻る。
塚越選手に代わり後半戦に臨もうとした矢先、43周目に300クラス車両の大きなクラッシュが発生し、FCYが出されたのちセーフティカーが導入されコース修復に時間を要すため48周目に赤旗中断となった。16時25分にセーフティカーランでレースが再開され52周目にリスタートがきられた。56周目に前を走る38号車にペナルティが課せられAstemo NSX-GTは12位となる。気持ちを切り替え更なるポジションアップを狙おうとした59周目に再び大きなクラッシュが発生し、2度目の赤旗中断となる。目を覆いたくなるクラッシュの衝撃は大きく、それに伴いコース改修にも時間がかかり最大延長時間の18時20分まで残り15分を残したところでセーフティカー先導でレースが再開するもそのままチェッカーフラッグを受けることとなった。
他車のペナルティもあり、最終リザルトは9位となった。なお、レースは当初予定の周回数の75%を消化していない為ハーフポイントの付与となっている。

Comment

金石勝智監督

前戦岡山で調子が振るわなかったので車を大幅に変更し、フリー走行での感触ではバランスは変わったようですが、最終的に良い状態に持っていけなかったので苦しい戦いになるなと思っていました。Q1は松下選手に行ってもらいましたが、タイヤの温まりが悪かったようでアタックラップの周にブレーキをロックさせフラットスポットを作ってしまい、バイブレーションが出て翌周も満足にアタックすることが出来ず、悔しい12位となりました。さらに四輪脱輪のペナルティを受け、15番手となってしまいました。
決勝レースはスタートを松下選手に行ってもらい、ピット戦略は後半にピット作業を短くする作戦だったので41周目まで良いペースで走ってくれ、途中経過は予定通りの走行でした。塚越選手に交代してから作戦通りのレースが出来ていたら期待がもてていたのですが、残念ながらセーフティカー先導でレース終了となりました。
まずはクラッシュしたドライバー、また観客の皆様が無事で安心いたしました。改めてレースは危険だということ、我々はレースの本質を見失ってはいけないことを再認識いたしました。最後まで観てくださったファンの皆様、ありがとうございました。
最終的には9位となりましたが、この1ポイントが後半戦に利いてくるようまずは次戦鈴鹿でしっかり結果を残したいと思います。

塚越広大選手

フリー走行から決して車の調子が良いという感じではなく、いろいろと調整して予選に臨みました。予選では松下選手がアタックしたのですが四輪脱輪の裁定もあり決勝レースは最後尾からのスタートとなりました。決勝レースでは松下選手がスタートを担当し、前の集団から離れないように走ってくれ、今回450Kmでルールが変わっているなかでチームとしての作戦があったので、その作戦を遂行できるようミスなく走ってくれました。ドライバー交代した直後に赤旗中断となり、レースは再開されましたがまたすぐにアクシデントで赤旗となり最終的にセーフティカー先導でレース終了となりました。
まずはクラッシュした両ドライバーが無事だったことに安堵しています。そのことを前提に、僕らとしては作戦の結果が最終的にどうなったか気になった部分もありますし、少し不完全燃焼なレースとなりました。次戦鈴鹿でしっかり勝てるようにしたいと思います。

松下信治選手

結果的に9位でハーフレースということもあり、ポイント獲得は半分となりました。予選からの失敗もあり最後尾スタートとなり、レースでは赤旗が出たりして順位をなかなか上げられなかったのが残念なところです。ウェイトもまだまだライバルに比べると軽い状態ですし、次戦の鈴鹿はテストでも調子が良かったのでしっかり結果を出したいと思います。