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Race Report

レースリポート
Round3
5月28日(土)、29日(日)鈴鹿サーキット三重県

Team Point

18Points

Driver Point

15Points

5月28日(土)

公式予選

result
5

予選方式:ノックアウト方式 天候:晴れ コースコンディション:ドライ

午前中に行われた他カテゴリーレースの影響により10分遅れで行われた公式予選。練習走行では悪くなさそうな感触を得て臨んだQ1。今回は塚越選手が担当する。
ライバルたちより割と早めにコースインするAstemo NSX-GT。午前中よりも路温が上がったコースでアタックのタイミングを狙う。塚越選手は完璧なアタックを決め、4番手タイムとなる1’44.891で見事今シーズン初となるQ1突破を果たす。
続くQ2は16時06分より行われ、松下選手がステアリングを握る。松下選手も入念にタイヤを温め渾身の1周のアタックで1'44.653を出すもライバルたちもタイムを上げ、決勝グリッドは5番手となった。

5月29日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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2

5月とは思えない真夏のような強い日差しが照りつけた決勝日。13時10分から始まったウォームアップ走行だったが、300クラスマシンのクラッシュによりセッションは途中で赤旗中断となってしまった。その影響で10分遅れの14時40分よりフォーメーションラップがスタートし、2周のフォーメーションラップの後52周の決勝レースがスタートした。
スタートドライバーは松下選手。2周目1コーナーで16号車をオーバーテイクし、勢いそのままでさらに日立Astemoシケインで19号車をオーバーテイク。あっという間にポジションは3位となる。3周目にライバルがマシンをコースサイドに停めた影響でFCYが導入される。その間に金石監督から「よう頑張ったな」と激励の無線が入り松下選手を鼓舞する。FCYは翌周に解除となり、6周目から300クラス車両との混走が始まる。11周目にクラッシュ車両が発生しセーフティカーが導入され14周目にリスタートがきられる。前を走る37号車をなんとか捕えたいところだがなかなかチャンスが訪れない。作戦通りの20周目にピットインし、ピット作業、ドライバー交代を済ませ7位でコースに復帰する。
このピット作業で37号車のアンダーカットに成功する。28周目に再びFCYが導入され、そのタイミングでピット作業を終えコースに復帰した39号車に先行を許すこととなってしまう。しかしFCYが解除されると難なくオーバーテイクに成功し、500クラス全車のピット作業が終わった時点でAstemo NSX-GTは2位を走行する。トップを走る#3とのギャップは約16秒、さらに背後に迫る37号車は1秒前後の距離で攻防する周回が続く。3度目となるFCYが39周目に導入され、コース改修の為セーフティカーが導入される。ここで前を走る3号車とのギャップが無くなり最後の願いをかけ43周目にリスタートがきられたが、ライバルには速さが及ばず、しかし塚越選手は集中力を切らすことなく背後のライバルたちを抑えポジションを守りきり2位でチェッカーを受けた。
鈴鹿でのレースは過去に悔しい思い、悲しい思い、もどかしい思いを何度も経験しており、リアルレーシングとして唯一表彰台に登っていないのもこのサーキットでした。だからこそ、今回の表彰台獲得は一際感慨深い成績だったと感じています。もちろん通過点でしかありませんが、この1戦が大きく何かを変えてくれると信じています。

Comment

金石勝智監督

フリー走行からそこそこ調子が良く、セットも大きな変更をする必要がない状態でした。占有走行で塚越選手が2番手タイムを出してくれ、チームとしても少し気持ちが落ち着いた感じがありました。Q1は塚越選手に行ってもらい、すごく良いアタックをしてくれ4番手で通過してくれました。Q2の松下選手も良いアタックを決めてくれ、硬いタイヤを選んでいる状況の中で2人とも完璧な仕事をしてくれました。決勝レースに向けて表彰台を狙える5番グリッドを獲得でき、今回の予選は少し納得できる結果となりました。
決勝レースのスタートは松下選手に行ってもらい、開始早々2台をパスし松下選手らしい走りを見せてくれました。塚越選手に交代してからはタイヤのマネージメントをしながら、FCYやSCが入る混乱した状況のなか最後までポジションを守ってくれ、強い姿を見せてくれました。
優勝には届かず2位でしたが、ここ2戦で良いレースが出来ていなかったのでやっとチームも元気を取り戻すことができました。次戦の富士ラウンドも皆で頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

塚越広大選手

今回Q1を担当するということで、練習走行でのセットアップは僕を中心に進めていきました。ここまで2戦でそのあたりをチームとなかなかうまく運べなかった部分を気にしながらセッティングしていきました。占有走行での感触は良かったので、そのままQ1に臨み4番手タイムで今季初のQ2に進むことができました。松下選手も良いアタックを決めてくれ、5番グリッドを獲得できました。
決勝レースでは早いタイミングで3番手まで浮上してくれたのがすごく良かったと思います。ピットのタイミング、ピット作業のおかげでさらに1つポジションを上げることができ、僕のスティントは2番手でレースが進んでいきました。トップとの差は大きく広がっていましたが、最後セーフティカーが出たタイミングでトップの真後ろからリスタートしましたが、今回3号車のパフォーマンスが本当に良かったのでちょっと僕らが敵う状況ではなかったです。
優勝することはできませんでしたが、松下選手と組んで初めての表彰台ということと、僕自身が鈴鹿での表彰台が初めてなのでいろいろと特別な表彰台となりましたし、チームにとっても1つ自信に繋がるレースだったのではないかなと思います。次戦富士に向けてもこういう進め方でレースを組み立てられるように、さらにレベルを上げてこのインターバルで富士への準備をしたいと思います。

松下信治選手

5位スタートから2位ということで、良い結果だったと思います。開幕戦・第2戦と苦戦していて、ここでポイントがとれチャンピオンシップを考えるとまだまだタイトルを争える位置に戻れ、ここからが大事な勝負の始まりだと思っています。さらにここから改善点を見つけて、富士・鈴鹿と夏の2連戦に備えたいと思います。チームと一丸になって頑張っていきます。