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Race Report

レースリポート
Round4
8月6日(土)、7日(日)富士スピードウェイ静岡県

Team Point

3Points

Driver Point

1Point

8月6日(土)

公式予選

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15

予選方式:ノックアウト方式 天候:曇り コースコンディション:ドライ

全国各地で連日猛暑のニュースが流れ暑さが厳しいレースになると予想し臨んだ「2022 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」だったが、予選日の6日は朝からサーキットを霧が多い、半袖で過ごしていると肌寒さを感じるほどの気候となった。
定刻の9時より始まった公式練習だったが、Astemo NSX-GTは路面の状況が落ち着き始めた9時30分頃にコースインし、松下がマシンの状態をチェックする。10分間の500クラス占有走行では塚越がアタックするも、タイムがふるわず14番手となり予選に向けて不安を残すこととなった。
公式予選はスケジュールディレイの関係で15時35分からGT500クラスのQ1がスタートした。8月とは思えない肌寒さで午前より気温が低く感じる。Q1担当は塚越。早めにコースインし入念にタイヤを温めアタックに挑むもタイムが伸びず落胆の15位となった。しかし、決勝レースは100周の長丁場となる為チームは入念にミーティングを重ね翌日に臨む。

8月7日(日)

決勝

天候:晴れ コースコンディション:ドライ

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10

決勝日午前中は太陽が顔をのぞかせていたが、ウォームアップ走行が終わりグリッドへのコースインを待っている間にサーキット上空に薄黒い雲が多いはじめ、雨が降り始める。スタート進行時も雨は降ったり止んだりを繰り返していたが、スタート時刻が近づくにつれ再び上空は晴れ間がのぞき、ドライコンディションでのレースとなった。16号車のペナルティによりグリッドが一つ繰り上がり、奇しくもAstemoファンシート目の前の14番グリッドとなり、応援席の皆様からたくさんの応援パワーを頂き決勝レースがスタートした。今大会は2回の給油が義務付けられており、各チームの戦略も見どころとなる。
フォーメーションラップが1周追加となり決勝レースは99周に減算された。スタートドライバーは松下選手。オープニングラップで3号車をパスする。さらに6周目には38号車のペナルティが消化されポジションを12位に上げる。17周目に前を走る64号車、後ろから迫る16号車とのバトルが続くが最終的に16号車にパスされる形となり13位となる。その後も64号車、16号車との攻防戦が続くが攻略に苦戦し、チームは20周目に給油のみのピット作業を行う作戦をとる。34周目あたりよりGT500クラスのマシンがピットに入り始める。Astemo NSX-GTはタイヤ交換を行っていない中50周を走っているが、松下選手は「頑張る!」と無線を飛ばしながら1分31秒代のタイムを刻みながら必死に周回を重ねる。57周目にAstemo NSX-GTは2度目のピットインで通常のピット作業となるドライバー交代、給油、タイヤ交換を行う。
塚越選手に交代し13位でコースに復帰し、巻き返しを図る。71周目にベストタイムの1.31.030を更新し79周目にはアウトラップの19号車をパスし11位となる。85周目あたりより16号車との差が縮み虎視眈々とタイミングを狙っていき87周目にパスし10位。前を走る64号車との差は約5秒差で、さらなるポジションアップを狙っていたが逆に後ろを走る19号車にパスされてしまいポイント圏外の11位となってしまう。塚越選手は最後まで諦めず97周目に64号車をパスし、1ポイント獲得となる10位でチェッカーフラッグを受けた。

Comment

金石勝智監督

フリー走行からそこそこ調子が良く、セットも大きな変更をする必要がない状態でした。占有走行で塚越選手が2番手タイムを出してくれ、チームとしても少し気持ちが落ち着いた感じがありました。Q1は塚越選手に行ってもらい、すごく良いアタックをしてくれ4番手で通過してくれました。Q2の松下選手も良いアタックを決めてくれ、硬いタイヤを選んでいる状況の中で2人とも完璧な仕事をしてくれました。決勝レースに向けて表彰台を狙える5番グリッドを獲得でき、今回の予選は少し納得できる結果となりました。
決勝レースのスタートは松下選手に行ってもらい、開始早々2台をパスし松下選手らしい走りを見せてくれました。塚越選手に交代してからはタイヤのマネージメントをしながら、FCYやSCが入る混乱した状況のなか最後までポジションを守ってくれ、強い姿を見せてくれました。
優勝には届かず2位でしたが、ここ2戦で良いレースが出来ていなかったのでやっとチームも元気を取り戻すことができました。次戦の富士ラウンドも皆で頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

塚越広大選手

前戦から比べると富士に向けて改善が必要かなという部分がありセットアップをしていきましたがなかなか上手く進めることもできず、Q1を担当しましたが15位ということで思うような結果が残せませんでした。決勝レースでは、少し変則的な作戦をとり、後半残り40周を走りました。車の状態をふまえ自分としてはベストを尽くし必死に走っていたのですが順位を大幅に上げられるような状況ではなく、最後の方にポイント圏内を争うバトルの中ではうまく車をかわせてなんとか10位には滑り込むことができました。
ただ思うように上位で走ることが出来なかったので、富士に関しては課題があるのかなと思います。次戦鈴鹿ではその分、前回の大会同様に好調なレースができるようにしっかり準備していきます。

松下信治選手

結果的には10位で1ポイントは獲得できましたが、予選が最後尾ということで戦力的にもスピードがなく厳しい展開が予想されていました。レースではペースがなかなか上がらないなか粘り強い走りで最終的に10位まで追い上げたので結果には満足していませんが1ポイント獲れたことは次につながると思っています。次戦鈴鹿で表彰台目指してもう一度頑張りたいと思っています。