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Race Report

レースリポート
Round6
9月17日(土)、18日(日)スポーツランド菅生宮城県

Team Point

1Point

Driver Point

0Point

9月17日(土)

公式予選

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5

予選方式:ノックアウト方式 天候:曇り コースコンディション:ドライ

太陽が顔を覗かせると強い日差しが照りつけ気温が上がり、汗ばむような気候の中のスポーツランドSUGOで2022 AUTOBACS SUPER GT第6戦『SUGO GT 300km RACE』が行われた。
前戦鈴鹿大会で2位表彰台を獲得し、3台が同率2位で臨んだ今大会。燃料リストリクター2ダウンとなるサクセスウェイトが厳しいAstemo NSX-GT。公式練習でセットアップを詰めていき、500クラス占有走行の10分間で塚越選手がアタックするも13位となり、サクセスウェイトのハンデを痛感する。
15時03分より始まった500クラスQ1は塚越選手が担当する。続々とマシンがコースインしていくなか、Astemo NSX-GTは約3分間待機しピットを離れる。固唾を呑んで見守る中、塚越選手のタイムは8番手タイムとなり厳しい状況のなか見事Q1を突破した。バトンが引き継がれた松下選手は期待を背負いアタックに臨み、予想を上回る5番手タイムで予選を終えた。他車のペナルティがあり、決勝グリッドは4番グリッドからのスタートとなった。

9月18日(日)

決勝

天候:曇り/雨 コースコンディション:ドライ/ウェット

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12

決勝日も朝から晴天に恵まれたが、12時40分から始まったウォームアップ走行中から怪しい雨雲が出てきて、グリッド上では時折雨を感じるタイミングもあったがドライコンディションでフォーメーションラップがスタートした。スタートドライバーは松下。2周のフォーメーションラップの後84周のレースが幕を開けた。前後を走るマシンはAstemo NSX-GTよりサクセスウェイトが軽いライバルたちなので、松下選手は無理をし過ぎることなく、しかしながら巧みに後続のマシンを抑え4位を守る。期待が持てそうな走りで周回を重ねていたが12周目頃より雨が降り始めあっという間に大粒の雨がコースを濡らす。ピットから松下選手に無線を飛ばすが応答がない。無線で繰り返し応答を呼びかけるも反応はなく、その間にライバルたちはレインタイヤに交換する為に続々とピットに入ってくる。ボードでピットインを促し18周目Astemo NSX-GTもピットに入りレインタイヤに交換し10位でコースに戻る。
その後も無線はほぼ繋がらない状態で、マシンのフィーリングもコースの状況も分からないまま周回が進む。34周目ルーティンのピットインでドライバー交代、給油、タイヤ交換を済ませ塚越選手が12位でコースに戻る。塚越選手もレインタイヤで走行していくが、雨が止んできて徐々に路面が乾いてきている中でなかなかペースを上げることが出来ない。チームは状況を確認したいが、相変わらず無線はつながらない。時折交信できるタイミングで塚越選手に状況判断を促し、49周目再びピットインしスリックタイヤに交換する。なんとかチャンスを狙っていったが虚しく12位でレースを終えた。
Astemo REAL RACINGはランキングトップと20ポイント差で次戦オートポリス大会に臨む。

Comment

金石勝智監督

公式練習では松下選手から走り出してもらいタイヤを2セット比較してもらいました。その後、塚越選手にも比較してもらいタイヤ選択をしていきました。序盤はグリップが足らない状態でしたが、セッティングが進むにつれ予選に向けてそこそこ期待できる状態にもっていくことができました。予選はQ1を塚越選手に行ってもらい8位で突破できたことは、サクセスウェイトを考えると素晴らしい結果だったと思います。Q2で松下選手も素晴らしいアタックを決めてくれ5位という満足のいく結果となりました。
決勝レースでは順調に周回を重ねていましたが、雨が降り出したタイミングで無線の交信が出来なくなりピットのタイミングを外し大きなロスとなりました。その後も無線のやり取りが困難になり作戦が後手後手になっていきました。後からマシンを確認したところ、無線トラブルの原因はレース中に何かが当たり屋根に付いているアンテナが折れ、交信ができない状況となっていました。路面がどんどん変わるなかで無線が繋がらない状況は非常に不利に働き、ドライバー、ピットお互いに状況判断をすることができませんでした。
不運で片づけることはできない悔しい結果となり、ランキングではトップとの差が開きましたが残り2戦、2連勝できるよう頑張ります。

塚越広大選手

公式練習では走り出しからセットをいろいろ試し、後半に良い感触のセットアップが見つかり占有走行でのフィーリングも含め予選に向けて合わせこんでいきました。今回もQ1を担当し、サクセスウェイトにより2リスダウンで厳しい予選が予想される中なんとかQ2に進めるようにアタックをし、8番手でQ2に進めることになりました。松下選手も良いアタックをしてくれて他車のペナルティもあり4番手からのスタートとなりました。
決勝ではスタートして最初のうちは順調に進んでいましたが、途中から雨が降り出し、そのタイミングで無線のトラブルでピットのタイミングを逃してしまい、タイヤ選択や流れを掴めきれず裏目裏目にいってしまい、最終的に12位でレースを終えることとなりました。好位置からのスタートだったので残念なレースになってしまいました。オートポリスでしっかりポイントを稼いで、最終戦にチャンピオンの可能性を残せるように精一杯走りたいと思います。

松下信治選手

すごく残念なレースとなってしまいました。4位スタートで表彰台を狙える位置で期待も大きかっただけに本当に悔しいです。チャンピオンシップでもギャップを少し離されてしまったので、残り2戦でなんとしてもその差を埋められるように頑張りたいと思います。オートポリスも全力を尽くしますので、応援宜しくお願いします。