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Race Report

レースリポート
Round1
4月3日(土)、4日(日)ツインリンクもてぎ

JSB1000 / ST1000

栃木県

Rider Point
清成龍一選手

20Points

Rider Point
作本輝介選手

0Point

Rider Point
渡辺一馬選手

20Points

清成選手がレース1で2位フィニッシュ、渡辺選手もST1000初戦で2位表彰台

KEIHINブルーからAstemoレッドに変わり迎えた2021年シーズンが4月3日(土)・4日(日)に栃木県・ツインリンクもてぎで開幕しました。Astemo Honda Dream SI RacingからはJSB1000クラスには、今年も清成龍一選手がエントリー。渡辺一馬選手ははST1000クラスにスイッチし、作本輝介選手との2台体制で臨みます。
前週に行われた事前公開テストから、清成選手は様々なセッティングを要求しました。これにチームも全力で応え、足回り、クラッチ、電子制御など2年目を迎えるHonda CBR1000RR-Rのデータを徹底的に洗い出して対応しました。一方、ST1000にスイッチした渡辺選手は、事前テストで一度転倒はあったものの、マシンの乗り換えは順調で好タイムをマーク。レースアベレージをいかに上げるかを課題にマシンセットに勤しんでいました。

4月3日(土)

予選

result
清成龍一選手(JSB1000)2
作本輝介選手(ST1000)7
渡辺一馬選手(ST1000)3

レースウイークは、雲が多かったものの穏やかな天候が続きました。JSB1000の清成選手はセッション終盤にアタックし、2周ともほぼ同タイムの1分48秒4をマーク。決勝両レースとも予選2番手グリッドを獲得しました。ST1000の渡辺選手は、一発タイムがなかなか出せない状況と言いながらも1分50秒358まで詰め、予選3番手に入りフロントロウでのスタートとなりました。作本選手は1分51秒024で予選7番手につけました。

4月3日(土)

【JSB1000】決勝レース1

result
清成龍一選手2

土曜日に開催されたレース1。清成選手は好スタートを切るとレースをリードしていきます。序盤から中須賀選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と一騎打ちのトップ争いを繰り広げました。レース終盤に入っても清成選手はトップをキープしていましたが、マシンに問題が生じると、僅かなすきを中須加選手に突かれ、17周目にポジションを2番手に落としてしまいました。その後は、後方から迫って来る選手をなんとか抑え2位でゴールしました。2021年シーズン初戦を2位表彰台で飾りました。

4月4日(日)

【ST1000】決勝レース

result
作本輝介選手33
渡辺一馬選手2

日曜日の天気予報は下り坂で、ちょうどレースのときに雨が降ってくる可能性が高かった。そしてST1000の決勝レースに向けたサイティングラップが始まろうというときに雨が降ってきました。ウエット宣言が出され、決勝レースは周回数を2周減算の12周で争われることになりました。路面は所々は濡れ雨も降り続いていたが、雨雲の動きを確認し、雨はやむと予想されたため渡辺選手も作本選手もスリックタイヤを選択しました。
好スタートを切った渡辺選手はホールショットを奪うものの、2コーナーでレインタイヤを履いているライダーにかわされてしまう。序盤は、状況を見ながらマージンを取って走らなければならず、レインタイヤ勢にかわされオープニングラップは5番手で戻ってきました。作本選手は、渡辺選手の前に出て4番手だでしたが、チームメイト同士でポジションを入れかえながら周回を重ねました。
レースも折り返しとなるころには、雨もやみ路面も乾いてきました。これを確認した作本選手と渡辺選手はペースアップしましたが、さらに速いペースで追い上げてきた高橋選手(日本郵便 HondaDream TP)にかわされてしまいました。残り2周となったところで作本選手が渡辺選手をかわし2番手に上がりファイナルラップに突入するが、ヘアピン進入で痛恨の転倒を喫しました。作本選手は再スタートができず、そのままリタイアとなってしまいました。渡辺選手は、そのまま2位でゴールし開幕戦で見事表彰台に上がりました。

4月4日(日)

【JSB1000】決勝レース2

result
清成龍一選手DNF

JSB1000の決勝レース2でも清成選手は好スタートを切り、真っ先に1コーナーに入っていきましたが、続く3コーナーで渡辺選手(YOSHIMURA SERT MOTUL)と中須賀選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)にかわされ3番手にダウン。それでも前がペースを抑えて走っていたため、なんとかついていきレース終盤にチャンスがあれば前を狙っていましたが、マシントラブルの症状がひどくなり、ペースの維持も難しくなってしまいました。清成選手はこれ以上走ることは危険と判断し、レースを終える決断をしました。

Comment

伊藤真一監督

まずはコロナ禍の中、無事に開幕戦を迎えることができたことを関係各位に感謝いたします。事前テストから試行錯誤しながら努力してきましたが、JSB1000の清成選手はトラブルが続いてしまい、レース2はリタイアせざるを得ない状況を作ってしまったことは、チームの責任でもあるので、しっかり改善して行きたいです。ST1000クラスは、タイヤチョイスが明暗を分ける結果になりました。ウチは2人ともスリックで当たりでしたが、高橋選手が速すぎましたね。作本選手の転倒は残念でしたが、2人で切磋琢磨してレベルアップできるようにしていきたいですね。KEIHINから日立Astemoに変わって迎えた初戦ということで、多くの皆さんが応援に駆けつけてくださいました。本当にありがとうございます。次戦もチーム一丸となって挑みますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

清成龍一選手

事前テストから予選まで大きなことから、細かい作業まで本当に多くのことを試しました。大きく前進することはできなかったのですが、着実にマシンはよくなってきていました。ボクのわがままを聞いてくれたチームに本当に感謝します。そこまでやったにも関わらずレース1、レース2共にトラブルが出てしまいました。レース1はチェッカーを受けることができましたが、レース2は、周りに迷惑をかけてしまう可能性もあったので自ら判断してピットに向かいました。開幕戦を終えて課題も明確になってきているので、次戦の鈴鹿ラウンドは、皆さんのご期待に応えられるよう全力を尽くします。

渡辺一馬選手

事前テストからあくまで決勝でのアベレージタイムを上げることを目的にセットアップを続けていて、順調に進んでいましたし、いいレースができる手応えは十分ありました。レース直前に雨が降ってきてしまいましたが、スリックタイヤで行くことは、チームの後押しもありましたし、迷いはありませんでした。トップが見える位置で状況を見ながらペースを上げていたのですが、高橋選手の走りを見るとマージンを取りすぎていたのかと反省しています。チームは、いいマシンを用意してくれていましたし、日立Astemoの皆さんを始め、多くの方が応援に駆けつけてくれていたので、優勝する姿をお見せしたかったです。次戦こそ、勝てるように頑張ります。

作本輝介選手

予選までの流れは、今ひとつでしたし、タイムアップできず3列目からのスタートになっていました。レースは雨がパラつく難しいコンディションでのスタートになりましたが、1コーナーでうまくイン側から立ち上がることができたのですが、そこからレインタイヤ勢に抜かれて行き我慢のレースになっていました。そこから路面が乾いていき、探り探りペースを上げて行っているときに高橋選手が後ろから来て、ついて行きたかったのですが、合わせきれませんでした。2位表彰台でゴールしたいと思っていたのですが、自分のミスで転倒してしまい応援してくださった方、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。気持ちを切り換えて次戦に臨みます。