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Race Report

レースリポート
Round3
5月22日(土)、23日(日)スポーツランドSUGO

JSB1000 / ST1000

宮城県

Rider Point
清成龍一選手

21.5Points

Rider Point
作本輝介選手

16Points

Rider Point
渡辺一馬選手

25Points

渡辺選手がST1000クラスで勝利を飾る!Astemo Honda Dream SI Racing待望の初優勝!

Astemo Honda Dream SI Racingのホームコースである宮城県・スポーツランドSUGOで待望の初優勝を達成しました。
前週に行われた公開テストは、天気もよくドライコンディションのもと、3人のライダーは精力的にマシンセットを進めて行った。中でも今シーズンからST1000クラスにスイッチした渡辺選手の調子はよかった。2番手タイムだったが、トップと争える内容だった。しかし、レースウイークは、一転し梅雨入りしたような天候となってしまいました。金曜日は、雨模様となりウエットコンディション。ここでも渡辺は好調を維持し3番手タイムを記録。作本選手は9番手、JSB1000クラスの清成選手は2番手につけていました。午後は濃霧に見舞われ、金曜日は午前中の1本のみでした。

5月22日(土)

予選

result
清成龍一選手(JSB1000)5
作本輝介選手(ST1000)8
渡辺一馬選手(ST1000)1

土曜日も朝から雨に見舞われるが雨量は少なくセッションが進むにつれ路面は乾いて行く方向でした。レース1が予定されているJSB1000クラスの方がST1000クラスより先に公式予選が行われた。さすがに、まだスリックタイヤで走れる状態ではないため、レインタイヤでまずはアタックしていきました。どんよりした曇り空のもと、思いのほか路面は乾かなかったが、走行を重ねて行くとライン上はドライとなってきます。そしてセッション終盤は、スリックタイヤに交換したライダーがタイムを出してくる。清成選手もタイヤを交換し、計測1周目に自己ベストを更新。さらにアタックしていくが2コーナーで足もとをすくわれてしまい転倒。再スタートするもののタイム更新はできず5番手にとどまりました。セカンドタイムでも5番手となり、両レースとも2列目真ん中からスタートすることになっていました。
続いて行われたST1000クラスは、ウエットパッチは所々にあるものの、ほぼドライコンディション。当然スリックタイヤでのタイムアタックとなるが、路面がさらに乾くセッション終盤の勝負になりました。セッション序盤に赤旗中断があったが、渡辺選手はコース状況を確認しながらアタックするタイミングを探っていました。そしてセッション終盤にアタックに入ると1分31秒台から1分30秒台に突入。1分30秒623をマークしポールポジションを獲得した。作本選手もタイムを上げ8番手までポジションを上げて予選を終えました。
その後、午後になると金曜日と同様に濃い霧にサーキットは包まれてしまい残念ながらJSB1000クラスのレース1はキャンセルとなってしまいます。このため予選順位でハーフポイントがつくことになりました。

5月23日(日)

【ST1000】決勝レース

result
作本輝介選手3
渡辺一馬選手1

日曜日は朝方こそ霧が出ていたが朝のウォームアップ走行までに晴れ、予定通りタイムスケジュールは進んでいった。そして、この日2レース目となるST1000クラスのレースを迎える。ポールポジションから好スタートを見せた渡辺選手は、ホールショットを奪い、まずはトップに立ちます。作本選手もスタートを決め5番手に浮上、Astemoカラーの2台がトップグループにつけていた。6周目には、事前テストから好調だった岡本選手(bLU cRUニトロレーシング51ガレージ YAMAHA)に渡辺選手はかわされ2番手となるが冷静にその走りを分析。岡本選手がペースを上げていたが、まだ周回数はあり十分射程圏内と判断していた。
すると10周目の1コーナーで岡本選手が転倒。渡辺は再びトップに立つと、13周目に1分28秒782のファステストラップをマークし独走。そのまま17周を走り切り、うれしいST1000初優勝を飾ったと同時にチームにとっても初めての優勝となりました。作本選手も南本選手(AKENO SPEED・YAMAHA)と一騎打ちとなった3位争いを制し表彰台に上がりました。

5月23日(日)

【JSB1000】決勝レース2

result
清成龍一選手3

25周で争われたJSB1000クラスのレース2は、スタート直後に発生したアクシデントでセーフティーカーが入る。清成選手は、オープニングラップの間に2番手まで浮上していた。そして3周終了時でセーフティーカーがピットに戻るとレースが再開される。このリスタートでダッシュを見せた清成選手は、1コーナーで中須賀選手(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)をかわしてトップに浮上し、レースをリード。
しかし、6周目のホームストレートで中須賀選手にかわされると、そのペースについていけない。後方には、濱原選手(Honda Dream RT 桜井ホンダ)と亀井選手(Honda Suzuka Racing Team)が迫り3台での2位争いとなっていきます。マシンセットが決まらず厳しい状態の清成選手は、何とか後続を抑えていたがレース終盤には4番手に後退。それでも最後まであきらめずに前を追っていると、最終ラップに2番手を走っていた亀井選手が転倒。清成選手は3位でチェッカーフラッグを受ける結果となりました。

Comment

伊藤真一監督

皆さんの応援のおかげでチーム初優勝を達成することができました。本当にありがとうございます。今シーズンは、渡辺選手がJSB1000からST1000にスイッチし、作本選手と2人でシリーズチャンピオンを狙うことを一つの目標にしています。チームのみんなの努力が結果になりました。作本選手もいい走りをしていましたし、この調子でリードしていければいいと思っています。ライバルも速くなってきているので、気を引き締めて次戦に臨みます。JSB1000の方は、今回、日立Astemoさんのご協力もあり、いろいろバージョンアップしたのですが、うまくまとめきれなかったのが苦戦の要因になってしまいました。JSB1000は、7月の鈴鹿まで時間があるので、問題点を精査して次戦こそ勝負したいですね。最後にチームのホームコースということで、多くの皆さんに応援していただき、とても励みになりました。引き続きAstemo Honda Dream SI Racingをよろしくお願いいたします。

清成龍一選手

今回も公開テストからチームが本当に頑張ってくれていたので、レースウイークは、マシンの状態がよくなると思っていたのですが、雨になってしまい、想定していたセットもいい方向に行かず厳しいSUGOラウンドでした。予選は不安定なコンディションでスリックタイヤに変えて出て行き転倒もありましたし、決勝もうまく走れず終いでした。次戦の鈴鹿までにテストもありますし、マシンセットを立て直して、いい走りをお見せできるように、チームと相談しながら仕上げていきたいですね。

渡辺一馬選手

公開テストから、すごく調子がよくてマシンセットも決まっていたので迷いなくレースウイークに入ることができました。細かいリクエストにも応えてくれて、最高のマシンを用意してくれたチームのおかげで勝つことができました。本当に感謝という言葉しかないですね。チームの地元でもあるSUGOで、チーム初優勝を達成することができて、素直にうれしいです。去年から、このチームに加入させていただきましたが、ライダー3人の中で昨年は、一番成績を残せていなかったので辛かったですし、悔しい思いをしました。今回勝つことができたのは、起用してくれた伊藤監督を始めチームの皆さん、応援してくれた皆さんに少し恩返しできたかなと思います。この調子で次戦も全力で走りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

作本輝介選手

レース終盤にトップについて行こうとペースを上げようとしたのですが、うまく上げられず、逆に後ろから突かれてしまう状態でした。何とか3位になれましたが、トップとの差もありましたし悔しいレースになってしまいました。公開テストから思うように走ることができず、レースウイークも雨になり、決勝でドライになったので厳しい部分もありましたが、課題も見えて来ているので、次戦こそテストから、いい流れをつかんでレースで勝負したいですね。